何年か前、何もかもが嫌になって車で彷徨っていたとき、無人の駐車場に不時着した。そこで聴いたIDOLiSH7の「Everyday Yea!」が今だに心に残っている。確か1月で、暗くて寒いのにずっとここにいたかった。それまでもIDOLiSH7の歌はお守りのように聞こえたが、このときから一層大切になった。
最近、我が家の音楽環境は充実している。掃除の時に発掘されたレコードを聴くため、父が眠っていたオーディオ機器を引っ張り出したのだ。CDも聴けるので、早速IDOLiSH7のアルバム「Opus」をかけてみた。スピーカーで聴くIDOLiSH7はとても音が良かった。だが、どうにも居心地が悪く、すぐに聴くのをやめてしまった。
この居心地の悪さは、皆と一緒に聴いたことによるものだろうなと考える。おそらく、私はIDOLiSH7の曲を一人で楽しみたいのだ。自分だけの秘密基地みたいに、ひっそりと聴くのが私のIDOLiSH7の聴き方なのだろう。良いスピーカーでCDを聴きこんだら、今まで聞こえなかった音が聞こえるはずだ。でも私は、自分のスマホで自分だけで聴くのが、一番性に合っていると思えたのだった。このことは今まで気付かなかったので、書き残しておく。
